■自分にできる平和活動はあるのか?
1979年にノーベル平和賞を受賞したマザーテレサは、その授賞のインタビューで「何か自分たちにもできる平和活動はないだろうか?」と質問され、「家に帰って、家族を大切にしてあげてください」と答えたそうです。何気ない、シンプルな言葉ですが、人生の全てを「貧しい人、病気の人、愛されていない人」に捧げた彼女が大げさなことを言わずに「最も身近な「家族」を口にしたことに、特別な意味があるように感じるのは私だけでしょうか。マザー・テレサは一貫して、「世の中で最大の不幸は戦争や貧困ではなく、それによって見放され、自分は誰からも必要とされていない、愛されていないと、感じることである」と話しています。そして、「愛の反対は憎しみではなく、無関心である」と言っています。自分の最も身近な隣人である「家族」にさえ、「愛されていない」と感じさせたり、「無関心」であったり、していないだろうか、とこの言葉を聞いたとき、ちょっとどきっとしました。世界平和も、小さな家族が単位。家庭が崩壊すると、やがてその集合体である国家がゆがみ、その集まりである世界も歪んでいくと、マザーテレサは訴えています。ボランティアや平和福祉活動に参加する前に、まずは自分のまわりでできる平和活動があるのかもしれませんね。